石田陽治司法書士事務所
まずは話し合いからです！
基本的に債権者であるサラ金業者等との話し合いによる債務整理の方法です。 まず、利息制限法によって債務を計算し直し、残額を確定します。 つぎに、業者との話し合いにより将来の利息をカットしてもらい原則３年以内の分割によって返済していくものです。
話し合いですから当然業者の承諾が必要になりますが、承諾が得られる範囲内で柔軟な返済計画案を作成することができます。 では、任意整理によって具体的にどれくらい借金が減るものかみてみましょう。
Ａさんの場合
| 業者名 | 取引開始 | 取引期間 | 届出債権額 | 和解金額 | 過払金回収額 |
|---|---|---|---|---|---|
| Ｏ社 | H14.6 | 6年9ヶ月 | 360,657 | -45,000 | 45,000 |
| Ｐ社 | H11.4 | 9年11ヶ月 | 400,580 | -650,000 | 650,000 |
| Ｑ社 | H10.4 | 10年11ヶ月 | 395,747 | -420,000 | 420,000 |
| 合計 | 1,156,984 | -1,115,000 | 1,115,000 |
Ｂさんの場合
| 業者名 | 取引開始 | 取引期間 | 届出債権額 | 和解金額 | 過払金回収額 |
|---|---|---|---|---|---|
| Ｏ社 | H14.12 | 6年3ヶ月 | 461,751 | 31,000 | 0 |
| Ｐ社 | H11.11 | 9年4ヶ月 | 1,359,270 | 0 | 0 |
| Ｑ社 | H11.2 | 10年1ヶ月 | 497,996 | -710,000 | 710,000 |
| Ｒ社 | H8.10 | 12年5ヶ月 | 799,226 | -281,000 | 281,000 |
| 合計 | 3,118,243 | -960,000 | 991,000 |
Ｃさんの場合
| 業者名 | 取引開始 | 取引期間 | 届出債権額 | 和解金額 | 過払金回収額 |
|---|---|---|---|---|---|
| Ｏ社 | H15.2 | 6年1ヶ月 | 431,751 | 0 | 0 |
| Ｐ社 | H11.11 | 9年4ヶ月 | 348,669 | 0 | 0 |
| Ｑ社 | H14.2 | 7年1ヶ月 | 191,968 | -32,000 | 32,000 |
| Ｒ社 | H13.10 | 7年5ヶ月 | 469,919 | -35,000 | 35,000 |
| 合計 | 1,442,307 | -67,000 | 67,000 |
Ｄさんの場合
| 業者名 | 取引開始 | 取引期間 | 届出債権額 | 和解金額 | 過払金回収額 |
|---|---|---|---|---|---|
| Ｏ社 | H20.1 | 1年2ヶ月 | 669,763 | 629,000 | 0 |
| Ｐ社 | H18.12 | 2年3ヶ月 | 229,246 | 178,000 | 0 |
| Ｑ社 | H14.4 | 6年11ヶ月 | 999,763 | 151,000 | 0 |
| 合計 | 1,898,772 | 95,8000 | 0 |
ＡさんやＢさんのように、取引が長く借入もしているけれど、返済も毎月している人の場合相当額の過払い金が発生していました。
Ｃさんの場合が最も一般的といえるでしょう。 だいたい６、７年で借金がゼロになるか、過払いになっていくといういい例だと思います。
Ｄさんの場合、１社を除いて借りてすぐという状態なので、債権額はほとんど変わりませんでした。 ただ、６年取引のあった業者については１／６以下になりました。
もうおわかりのように、取引の長短、借り方・返し方によって人それぞれの結果になります。