アドバイス
- Q.子犬子猫を飼う前に
- A.「先生、ペットショップで一目惚れしちゃったから、買っちゃった。」
私はそれでいいと思います。気に入ったら犬種や容姿、色なんて関係ないと思います。
ただ、迷った時はこれからの情報を参考にしていただければ幸いです。
この頃、テレビやラジオでペットの遺伝性疾患がよく取り上げられているようです。
悪徳ブリーダーによる無計画な繁殖、知識の貧弱さが原因といっても過言ではないと思います。
有名な遺伝子疾患を持つ可能性(あくまで可能性ですよ!)のある犬種は注意が必要です。
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- Q.ダップルミニチュアダックスフンドについて
- A.ダップルは高いらしい。なぜ高いか?毛色がめずらしいからです。
ダップルとは白が混じった毛色のことで、「マール遺伝子」という遺伝子が関与しています。
これはメラニン細胞が関与し、時に難聴や視覚異常、場合によっては死産などをひきおこします。
毛色が珍しいからかわいいかもしれないが、高い犬がいい犬とは限らないです。
ブリーダーは高く売れるもんだから、一生懸命ダップルを産ませようとするが、皆さんが買わなければ
商売として成り立たなくなり、いなくなるであろうと思われます。
遺伝的に疾病を抱えた、かわいそうな犬猫を少なくするべく努力を、みんなでするべきではないでしょうか。
因みにブリーダーに注意しても聞く耳を持ちません。
外見の美より健康を求めて欲しいものですね。
やっぱりダックスは茶色黒赤系統でしょクリームとかゴールドはなんとなく弱いかな?と、
個人的には思います。
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- Q.犬種特異性疾患(遺伝病と考えられているが科学的に証明されていない)をもつ犬種
- A.キャバリアの老年期僧帽弁閉鎖不全症
ウエストハイランドテリアのアトピー性皮膚炎(アメリカンコッカースパニエルもそうだとひそかに思っています)
アメリカンコッカースパニエルの心筋症ポメラニアンのAlopeciaX
バーニーズの全身性組織球増殖症
など
ここで勘違いしないでいただきたいのは、犬種特異性疾患は発病することがあるというだけで、
これから飼おうとしている犬が必ず発病するとは限らないことです。
ダップルのように飼っちゃいけない犬種ではありません。
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- Q.多因子遺伝病を持つ可能性のある犬種
- A.ゴールデンレトリバー、ラブラドールレトリバーの股異形成股関節形成不全
など
但し、過去にかなり騒がれ、ほとんど診察する機会がないほど少なくなったと思います。
我が病院ではゴールデンレトリバー2匹とパグ2匹(患者さんが急に飼えなくなった)、
プードル、ポメラニアン(病院に捨てられた)がいます。
新しい家族を増やすまえに少し考えましょう。
一度飼ったら手放さなくてもいい環境にあるかどうか。
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